【読売新聞】24年かけ開発した青森リンゴ、手数料納めず品種登録取り消し
青森県は24日、特産リンゴ「ふじ」に並ぶ有望品種として、24年をかけて開発した「あおり21」の品種登録が取り消されたと発表した。
農水省に手数料を支払わなかったためで、種苗法では名前を変えても同じ品種は再登録できず、新品種を開発し直すという。
2006年3月に登録を出願し、農水省は今年3月、官報に登載した。しかし、県の担当者は6000円の登録手数料を期限の1か月内に納めず、同省が今月17日付で取り消した。品種登録されると、県は30年間苗木を独占管理でき、生産するには許可が必要となる。県外に出さないこともできたが、登録取り消しで苗木流出の恐れが出てきた。
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しかも取り消されたのは、リンゴ「あおり21」と「あおり27」の2品種だけではなく、「スカイスピアー」「ブルースピアー」「イエロースピア」の花(デルヒニウム)の3品種も一緒とのこと。
合計で3万円の払い忘れ。
ウェブサーバを運用している時、ドメイン名の管理料を支払い忘れて、ドメイン名が一時失効することはたまに聞く話である。こちらは料金を支払えば元に戻るが、リンゴの方はどうしようもないので、さらに新しい品種を開発せざるを得ない。
金だけではなく、木を育てて実を確認するまでに何年もかかるのが痛い。
■関連リンク
・【朝日新聞】リンゴ新品種、6千円払い忘れ?登録取り消し 青森県
・【陸奥新報】登録料未納で有望品種のリンゴと花が登録消滅
・【スポーツニッポン】青森県独自開発リンゴの登録取り消し(社会)
・【河北新報】リンゴ品種登録取り消し 青森県職員、料金払い忘れ
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