【朝日新聞】円周率5兆けた、PCで計算 長野の会社員、3カ月かけ
(略)
計算には近藤さんのウィンドウズ・パソコンを使った。プログラムを作った米国のアレクサンダー・J・イーさんとメールをやりとりしながら、5月4日に計算を始め、3カ月後の今月3日に終了。フランスの計算のときに行われたように、検証のため最終けた付近の32けた(16進法)を別の公式で計算したところ一致した。
計算で大量のデータを記憶させるため、パソコンには通常の数十台分にあたる22テラバイトのハードディスクを搭載。演算速度などを決めるCPUはインテルの最高レベルのもの(3.33ギガヘルツ)を使った。パソコンの費用は百数十万円かかったが、市販製品でまかなえた。
(以下略)
見出しだけを読んだとき、検算は全桁行ったのかと思ったのだが、そうではなく、なーんだという感じもある。
一般紙の記事なので、計算したPCのスペックがあまりハッキリ書かれていない。
一番気になるのは、HDDの容量が22TB。5兆桁(5テラ桁)のデータを保持するためには、こんな容量に膨れてしまうのかと。計算結果を圧縮してどこかのサーバに転送する場合、一体何時間かかるのだろうか?
CPUは何だろう?
価格.comで単純に「Intelの3.3GHz」で調べてみると、
XEON X5680 BOX → 最安価格\157,980
XEON W3680 BOX → 最安価格\94,970
Core i7 980X Extreme Edition BOX → 最安価格\93,990
となっている。
そしてメインメモリは、いかほどか?
例えば、Dell Precision T5500のようなPCだと、デュアルCPU構成で最大72GBという、お大尽なスペックを実現できる。
ついでにこちらも参照。
http://supportapj.dell.com/support/edocs/systems/wsT5500/ja/sm/a_mem.htm
今どきのHDDは2TB品でも1万円程度なので、22TB分買い込んでも20万円程度。PCの総費用に百数十万円つぎ込んでいるので、マザーボードに4GB品を4枚とか6枚差しているだけとは思えない。
昔、スーパーコンピュータで円周率を計算する様をテレビ番組で放送していたのだが、最後に計算結果をレーザープリンタに出力し、プリンタ用紙を体育館一杯に広げていた。
今の時代、計算結果を紙に出すことは、エコの観点でなかなかやれないだろう。