【読売新聞】高校部室で冷却スプレー爆発、5人重傷…ライター引火
14日午前10時40分ごろ、埼玉県熊谷市大原、県立熊谷農業高校(梅林寺斉校長、生徒840人)のバスケットボール部の部室で、2年の男子生徒5人(いずれも16歳)が冷却スプレーを噴霧し、生徒の1人がたばこを吸おうとしてライターに火を付けたところ爆発した。5人は顔や腕にやけどを負って、いずれも重傷。
熊谷署や同校によると、この爆発で約12平方メートルの部室内の天窓1枚が割れた。室内には打撲などの患部を冷やすスプレー(420ミリ・リットル)が7本あり、うち6本はほとんど空だった。生徒らは「暑かったのでスプレーをまき、涼しくしようとした」と話しており、同署はスプレーのガスに引火したとみて調べている。
うーん… 馬鹿ですか?
まず、冷却スプレーは、人体のごく一部を冷やすための物であり、部屋全体を冷却する物ではない。これらは、普通に買えば1本数百円。6本使ったら、少なくとも二千円程度はかかっているはず。
こちらは、とある通販サイトの冷却スプレーに関する説明。
【用途】
打撲や捻挫等のアクシデントに。
【ご使用方法】
ソックスやタオルの上から20cm位離し、患部に3秒以内でスプレーしてください。
【使用上の注意】
・用途以外に使用しないでください。
(略)
・引火性がありますので、火気の近くでの使用は避けてください。
(略)
【火気と高温に注意】
高圧ガスを使用した可燃性の製品であり、危険なため、下記の注意を守ること。
(1)炎や火気の近くで使用しないこと。
(2)火気を使用している室内で大量に使用しないこと。
(3)高温にすると破裂の危険があるため、直射日光の当たる所やストーブ、ファンヒーター等の近くなど、温度が40度以上となる所に置かないこと。
(4)火の中に入れないこと。
(5)使い切って捨てること。
高圧ガス:LPG、イソペンタン
メーカーの人も、高温厳禁を言ってはいるが、あんな馬鹿な使用法は、想定外だっただろう。
それから、一番重要なこと。未成年の喫煙は禁止。所によっては、校内全面禁煙で、成人も喫煙できない学校もある。
学校側の初期対応も何か怪しいし、部室も日頃、部員以外がたむろしているのか。
【朝日新聞】熊谷農高で爆発、5人やけど コールドスプレーに着火か
同高によると、当時は進路指導の待ち時間で、5人はバスケットボール部員ではなかったという。爆発後、学校から「理科の実験中にガスボンベが爆発した」と119番通報があったという。
いずれにせよ、やけどをした生徒たちは、停学処分も必至であろう。
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