画像右上にマウスを動かすと「アラン チューリング 生誕 100 周年」の文字と共に「アラン チューリング」に関する検索へのリンクが現れます。

アラン・チューリングとはイギリスの計算機科学者で、計算機関連の学術書を読めば必ずと言って良いくらいに頻出する名前です。
今日のインタラクティブなロゴは、彼が考え出したチューリングマシンで、計算を行う機械の仮想モデルです。
これの使い方は私もあまりよく覚えていません。
ウェブページを開いた直後の画面。

緑色のボタンを押すと問題が出て来ます。

これは上記の問題とは別の問題です。
解き方としては、中央の数字列が右上の数字列と同じに変わるよう、黄土色のボタンを適宜押して調整します。中央の数字列はリアルタイムに変わるわけではなく、緑ボタンを再び押すことで結果が分かります。

上記の問題の解き方が間違った場合。

解き直した結果が正解だった場合。

前の問題に正解すると次の問題が出てきます。

上から2番目の画面では、Googleのロゴに色が付いていません。
問題を解くごとにロゴに1個ずつ色が付き、ロゴの全てに色が付いたら終了で、その後は「アラン チューリング」に関する検索ページに飛びます。
本来は各国が現地時間零時を迎える都度、ロゴが変わるのですが、今回は日本時間午前9時にまだ変わっていない国々が一斉に変わってしまいました。
(昨日ロゴが変わったエルサルバドルのGoogleはまだそのまま)
一方、ポーランドのGoogleが父の日仕様に変わっています。
ロゴをクリックすると「Dzień Ojca」に関する検索ページに飛びます。

ロゴ画像のALT属性は「Dzień Ojca」となっており、同国の父の日は6月23日固定です。
このロゴは既に他国で公開されており、詳細は以下のページから。
・本日のGoogle(2012/6/3)
・本日のGoogle(2012/3/19)
■関連リンク
・【Wikipedia】アラン・チューリング
・【Wikipedia】Alan Turing [英語]
・【Wikipedia】チューリングマシン
・【Wikipedia】父の日
・【Wikipedia】Father's Day [英語]
![チューリングを読む コンピュータサイエンスの金字塔を楽しもう [単行本] / チャールズ・ペゾルド (著); 井田哲雄, 鈴木大郎, 奥居哲, 浜名誠, 山田俊行 (翻訳); 日経BP社 (刊) チューリングを読む コンピュータサイエンスの金字塔を楽しもう [単行本] / チャールズ・ペゾルド (著); 井田哲雄, 鈴木大郎, 奥居哲, 浜名誠, 山田俊行 (翻訳); 日経BP社 (刊)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51x11Ql0vKL._SL160_.jpg)
![計算モデル論入門―チューリング機械からラムダ計算へ (Information Science & Engineering (F5)) [単行本] / 井田 哲雄, 浜名 誠 (著); サイエンス社 (刊) 計算モデル論入門―チューリング機械からラムダ計算へ (Information Science & Engineering (F5)) [単行本] / 井田 哲雄, 浜名 誠 (著); サイエンス社 (刊)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51CQ6W83J6L._SL160_.jpg)
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( アラン・チューリングといえば、コンピュータ業界ではビッグネームである。ちょっと外れるかもしれないが、映画「ブレードランナー」では人造人間(レプリカント)と人間を見分ける職業が存在するが、彼らは質問の受け答えを見てレプリカントかそうでないかを判ずる。この手法もチューリングが人工知能の分野で残した成果のひとつだ。<p> 本書はアラン・チューリングの業績と生涯を記したものだ。チューリングは当時大きな課題を抱えていた数学の分野に興味をもち、独自の発想で解決に臨んだ。そのとき、彼が仮想したものが、計算する機械と計算する手法を備えたチューリングマシンである。本書では当時の数学の課題やチューリングマシンの動作、オートマトンの解説を行うとともに、チューリングの示したコンピュータの原理的限界も説明している。この部分はプログラマーならば知っておくべき内容であり、数学的な問題ではあるが直感的な解説もなされているので理解することは容易だ。<p> さらに本書では、チューリングの主要な仕事であるドイツ軍の暗号破り、人工知能を判ずるチューリングテスト、そしてノイマン型・チューリング型コンピュータのアーキテクチャについてもかなり詳細に解説しており、歴史に興味のある人やSFに詳しい人にとっては非常に興味のある内容が満載されている。もちろん、彼が生命に関して行った考察をはじめ、チューリングが行った仕事はすべて取り扱っているので、アラン・チューリングの仕事と生涯を知るのに十分な内容である。単純にチューリングの功績を述べるのではなく、その仕事のもつ意味を示すことに意識が払われているため、われわれが普段何気なく使っているコンピュータの本質がありありと見えてくるのが大きな魅力だ。<p> どのような分野でもそうであるが、先駆者の仕事はよく理解しておかないとおのずと知見が狭くなり、浅い仕事しかできなくなる。コンピュータ・人工知能など広範な領域に偉大な足跡を残したチューリングの業績を理解することは、まがりなりにもコンピュータをなりわいとしている人間にとって必要不可欠だろう。コンピュータの原点を知る意味でも、ぜひ読んでみたい1冊である。(斎藤牧人))
甦るチューリング―コンピュータ科学に残された夢 [単行本] / 星野 力 (著); NTT出版 (刊)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41KFYWF6GXL._SL160_.jpg)