ロゴの再生ボタンをクリックするとシャーレで菌を培養する実写アニメーションが始まります。
シャーレの中を見ると、Googleの文字通りに菌が発生しています。
各々のシャーレにマウスオーバーすると、ペイント画像によるアニメーションが現れます。左から順に
靴下
ドアノブ
PCのキーボード
犬
土に植えられた草花
食器を洗っているスポンジ
となっており、多分、上記の物に含まれる菌を実際に培養し、実写した物を今回のロゴにしたと思われます。
虫メガネボタンをクリックすると「ユリウス リヒャルト ペトリ」に関する検索ページに飛びます。

ロゴ画像のTITLE属性は「ユリウス リヒャルト ペトリ 生誕 161 周年」となっており、ドイツの細菌学者、ユリウス・リヒャルト・ペトリ生誕161年です。
氏はシャーレ(ペトリ皿)を発明したことで知られている人です。
「ペトリ皿」という言い方は理科の授業では習いましたが、実際はみんな「シャーレ」と言っていたと思います。
ちなみにシャーレの語源はドイツ語の「Schale」で、英語で言うところの「shell(シェル = 殻、覆い)」に相当します。
そして、その器具はドイツ語では「Petrischale(ペトリシャーレ)」と呼び、英語では「Petri dish」「Petri plate」「cell culture dish」などと呼んでいます。1番目と2番目は直訳するといずれも「ペトリ皿」、3番目は「細胞培養皿」になります。
検索結果画面左上のロゴ画像もトップページとは違うので、載せておきます。

これから日付が変わる国々のGoogleもこのロゴに変わると思われます。
今回はペトリ生誕161年を謳っているのですが、実はその年数が一時期160年に訂正されてました。日本を含め数カ国が160年に変わったのですが、しばらく時間が経ってからまた161年に再訂正がなされました。
おかげで海外のニュースサイトなどでも「160th birthday」とか「161st birthday」とか、表記がまちまちになってしまいました。
何故にこんな事になったのか?
Wikipediaはどうなっているのか調べてみたら、日本語版は1852年生まれ(つまり生誕161年)、さらに本家のドイツ語版も同様。それならいっそのことということで、全部調べてみたところ、現時点ではポルトガル語版だけが1853年生まれになってました。
近頃のGoogle検索には新しい機能があり、主立った事柄なら画面上部や右上に表示を行い、検索結果一覧に出たリンクを開ける必要がありません。
例えば「安倍晋三 生年月日」で検索すると、画面上部に「1954年9月21日 (58歳)」とデカデカと表示してくれます。
では、「ユリウス・リヒャルト・ペトリ 生年月日」で検索するとどうなるか? 今は「1852年5月31日」と表示していますが、その前は「1853年5月31日」となっていました。そのあたりの相違が今回の一件に何か関わっているのではなかろうかと推測しています。
データの検索機能では、例えば「木村拓哉 身長」で検索すると画面上部に「176cm」とデカデカ表示されます。これは公称値と同値ですが、実際はもっと低いのではないかとも噂されています。
Berryz工房のメンバーですが、「熊井友理奈 身長」で検索すると「182cm」の表示が出ます。公称176cmと言われてはいますが、もっと高いのではないかという話も多数あり、それが反映されているのでしょう。
Googleはネット上のデータをかき集め、総合的な判断でそれらのデータを表記しているようですが、アルゴリズムが謎です。
■関連リンク
・【Wikipedia】ユリウス・リヒャルト・ペトリ
・【Wikipedia】Julius Richard Petri [ドイツ語]
・【Wikipedia】Julius Richard Petri [ポルトガル語]
・【Wikipedia】シャーレ