現在はもう落ち着いているようであるが、当時はこんなことがあった。
【中日新聞】税率引き上げでトラブル相次ぐ 名鉄、発券機で不具合 (2014年4月2日)
西友は24時間営業の店舗の一部でシステムの更新に手間取り、1日午前0時半にいったん閉店して午前6時に開店する予定だったが、最大で約2時間遅れた。
いなげやでもシステムの更新作業中にトラブルが発生。増税後の8%の消費税率を反映した価格がレジに表示されないなどの不具合が出て、会計ができない状況となり、全136店舗の大半で午前10時の開店が遅れた。いなげやによると、復旧の見通しが立たないとして、首都圏(1都3県)の44店舗を臨時休業することを決めた。
ユニクロを運営するファーストリテイリングも、衣料品のネット通販サイトで消費税増税に伴うシステムのメンテナンス作業が長引き、再開が遅れるトラブルがあった。
千葉県松戸市の食品スーパー、ハローマートでも松戸市の3店舗と柏市の1店舗でシステムの不具合によりレジが使用できなくなった。同日午後までに復旧したという。
名古屋鉄道では、消費税増税に伴って変更したシステムに問題があり、95駅の窓口で1日早朝、切符などを発行する機械146台が正常に作動しなくなる不具合が生じた
京浜急行バス(東京)や大阪市営地下鉄でも一部で誤った料金設定をしたケースがあった。
【毎日新聞】ジェットスター:増税2時間前から消費税を8%に (2014年4月4日)
格安航空会社(LCC)ジェットスター・ジャパン(千葉県成田市)が消費税の増税2時間前の3月31日午後10時から、航空券購入者延べ1454人に税率5%ではなく、8%を適用していたことが分かった。同社は謝罪し、取り過ぎた計約17万円を返金する。
【読売新聞】パスモでバス2160円、残金全額引き落としも
小田急バス(東京都調布市)は4日、調布市内などを走る一部路線で、PASMO(パスモ)などICカード乗車券の利用者34人に対し、本来の運賃(一律216円)の10倍の2160円を課金するミスがあったと発表した。
消費税率引き上げに伴うICカード読み取り機のプログラム変更が原因とみられ、過剰徴収した総額は5万9326円だった。
これまで報じられた中で、金額的損失が一番大きかったのは、いなげやであろうか。全店舗の大半で開店が遅れ、44店舗が臨時休業である。
さて、2015年10月には消費税が10%に上がるのだが、この時にはどれだけのトラブルが発生するのだろうか。プログラムのバグではなく、人間がセットアップを誤ったとか機器が過負荷になったというケースが多々あるようだが。