最近、
メールクライアントソフトにおける mailto URL scheme の不適切な解釈
Webページのmailtoから意図しない宛先にメール送信してしまう恐れ
を目にしました。
さらに参考として
RFC2368J : The mailto URL scheme
も読みました。
簡単に言いますと、Webブラウザでメールアドレスのリンクをクリックすると、連携したメーラが起動し、任意のフィールド(To:、Subject:等)に値が自動的に設定されます。
送信先もmailto URL schemeにより、To:だけではなく、Cc:も指定できるのですが、ユーザが確認できるよう、メーラが明示しなければいけません。
そんなわけでZaurus(SL-C3000)の標準メーラはどうなるのか試してみました。
手順として、まずテスト用のHTMLファイルを作成、アンカータグに以下の(1)〜(9)のmailto URLの記述を入れます。
次にNetFront v3.1でそのHTMLファイルを読み込ませ、任意のリンクをクリックします。
なお、メーラのバージョンは2.52です。
mailto URLの記述内容とメーラの反応は以下のとおり
(1) mailto:mailto1@domain
To:に mailto1@domain が設定。
(2) mailto:mailto1@domain?subject=subj1
To:に mailto1@domain が設定。
件名:は設定されず。
(3) mailto:mailto1@domain?body=body1
To:に mailto1@domain が設定。
本文欄は設定されず。
(4) mailto:mailto1@domain?to=to1@domain
To:に mailto1@domain,to1@domain が設定。
(5) mailto:mailto1@domain?cc=cc1@domain
To:に mailto1@domain が設定。
Cc:は設定されず。
(6) mailto:mailto1@domain?bcc=bcc1@domain
To:に mailto1@domain が設定。
Bcc:は設定されず。
(7) mailto:?to=to1@domain
To:に to1@domain が設定。
(8) mailto:mailto1@domain?cc=cc1@domain&to=to1@domain
To:に mailto1@domain,to1@domain が設定。
Cc:は設定されず。
(9) mailto:mailto1@domain,mailto2@domain?to=to1@domain,to2@domain
To:に mailto1@domain,mailto2@domain,to1@domain,to2@domain が設定。
ざっと試してみたところ、改修の勧告を受けることはなさそう。
最初は、メーラが区切符号(‘?’、‘&’)の解釈をサボっているのかと思ったのですが、?to=hogehogeとか&to=hogehogeを解釈しているということは、そうでもなさそう。
現在のメーラのデザインからすると、Cc:、Bcc:には無条件で何も設定しないという実装は悪くない。
ただ、Subject:も設定しないっていうのは、どうなんでしょう。一部のウェブサイトでは、subject付きのmailto URLを設定しています。文字コード関係で何か問題があるのでしょうか。

2005年06月07日
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PC用メーラにおけるmailto URL schemeの解釈
Excerpt: 直前に書いた記事に続きますが、以下の文献についての話。 メールクライアントソフトにおける mailto URL scheme の不適切な解釈 Webページのmailtoから意図しない宛先にメール..
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