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    Blogtimes

    2005年07月15日

    都知事「フランス語は国際語失格」発言

    石原慎太郎東京都知事が昨年、「フランス語は国際語として失格、数が勘定できない」と発言した。7月13日、フランス語を侮辱したとして、フランス語学校校長らが東京地裁に提訴した。

    「仏語は国際語失格」発言の石原都知事を提訴

    東京──石原慎太郎・東京都知事が昨年10月、「フランス語は国際語として失格」などと発言した問題をめぐり、都内の語学学校校長ら計21人が13日、「フランス語に携わる人々の名誉を傷つけた」として、石原知事に謝罪広告と原告1人につき50万円の損害賠償を求める訴えを、東京地裁に起こした。

    訴状などによると、石原知事は昨年10月19日、東京都庁で開かれた首都大学東京をサポートする組織の設立総会の祝辞の中で、「フランス語は数を勘定できない言葉だから、国際語として失格しているのも、むべなるかなという気もする」などと発言した。

    都内のフランス語学校講師で原告の1人、ブレンダン・マーカスさんは、「公人の発言として許されるものではない」「数多くのフランス人科学者や数学者が、これまでの歴史に大きく貢献したことを知っていれば、彼の発言が不適切だということがわかる」と話している。

    フランス語では数字を数える際、「80」を「20×4」、「70」を「60+10」、「90」を「20×4+10」と表現する。一方、日本語では、3けたずつ単位が変わる欧米言語と違い、4けたずつ単位が変わるため、翻訳する際に混乱しやすい。また、動物や物体、物の形状などで助数詞を使い分ける。

    外国語というと、私は英語とドイツ語しか習っていない。フランス語の数に至っては1から4までしか知らないのだが、70以降がこんな風になっているとは全然知らなかった。
    知事の「数を勘定できない」は言い過ぎだが、フランス語を学習しようとする外国人から見れば相当奇妙ですな。

    ↓はフランス語での数え方の参考サイト
    http://www.sf.airnet.ne.jp/~ts/language/number/frenchj.html

    ちなみにドイツ語の場合は英語と大体同じ。ただ、21以降がちょっと変わっている。
    20、30、40等の10単位の数は英語と同じ。それ以外は
     21 → one and twenty → 一と二十
     22 → two and twenty → 二と二十
      中略
     29 → nine and twenty → 九と二十
    みたいな表記になる。(30以降も同様)


    国内諸々の報道機関で都知事の報道があったが、ついには海外にも配信されていた。
    シカゴ「SUN-TIMES」の報道から一部抜粋
    Suit: Tokyo gov called French a 'failed' language

    July 14, 2005

    TOKYO -- A group of teachers and translators in Japan on Wednesday sued Tokyo's outspoken nationalist governor for allegedly calling French a "failed international language," a news report said.


    (中略)


    In French, some numbers can be unwieldy to say, such as 90, which translates as "four-twenty-ten."

    Japan's counting system can also be tricky. Adopted from Chinese, the Japanese numeric system ignores the western system of classifying large numbers every three digits. Though one thousand is the same, 30,000 would translate as "three-10,000," 4 million would be "400-10,000" and 4 billion would be "40-100 million."

    AP


    こちらでも90を例にし、フランス語の一部の数が扱いにくい(unwieldy)事が書いてある。
    しかし、ここは英語メディア。日本語での数の勘定がトリッキーである事も書いてある。
    簡潔に書くとこんな感じ。
     1,000 → 英日同様
     30,000 → 3 × 一万 (英語は30 × 一千)
     4,000,000 → 400 × 一万 (英語は4 × 百万)
     4,000,000,000 → 40 × 一億 (英語は4 × 十億)

    英語は大きい数の単位が千単位(つまりカンマの位置どおり)で変わるが、日本語は万単位で変わる。それが理解できないと、訳が分からない事になるであろう。
    # アメリカ人って、外国語をあまり勉強しないんだよね。
    posted by fullmoon-pon at 08:29 | 東京 🌁 | Comment(3) | TrackBack(4) | ニュース(国内) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | はてなブックマーク - 都知事「フランス語は国際語失格」発言
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    この記事へのコメント
    TBさせて頂きました。

    確かにフランス語の数の数え方って、十進法だけでないから奇妙に移るのは仕方ないと思います。ただ、それについて「数が数えられない言葉」は、いくらなんでも言い過ぎでは、と思うわけです。

    エントリの最後の部分「アメリカ人って、外国語をあまり勉強しないんだよね」、というの、まったく同感です。世界中どこに行っても英語が通じると信じている人が多いのでは、と思います。それがアメリカ人の弱点だ、というアメリカ人に会うこともあります。
    Posted by ガーター亭亭主 at 2005年07月18日 18:28
    初めまして。ガーター亭さんの所から回って来ました。ドイツ語なんぞは如何考えても低級なんですがね。

    日本語も円の切り上げ?をして、銭を復活させる時期を逃したのは、低級かな。それとも民意が高すぎたのか?

    突然失礼しました。
    Posted by pfaelzerwein at 2005年07月19日 04:02
    > ガーター亭亭主さん
    日本人が海外で物を尋ねようとしたとき、多少ならずとも現地の言葉を使おうと努力するものなのですが、アメリカ人はそうではないですからね。昔、私もアメリカ人らしき人から英語で道を尋ねられたことがあります。(もちろん日本国内での話)

    > pfaelzerweinさん
    たしかに以前、国内で「銭」を復活させようかという話がありましたね。だけど、これだけコンピュータシステムが発達してしまった今となっては、復活もままならないと思われます。
    Posted by fullmoon-pon at 2005年07月19日 06:50
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    文化の差が分からぬ愚者2人
    Excerpt: 石原慎太郎も愚か者(記事)だが、この記事を書いたロイターの記者も阿呆である。 簡単に言えば、石原もこのライターも、相手の文化を理解できない自分の愚かさを棚に上げて、自分に理解できない文化はおかし..
    Weblog: ◆木偶の妄言◆
    Tracked: 2005-07-16 02:57

    石原都知事フランス語問題の続き
    Excerpt: 6月始めのエントリで取り上げた、「石原都知事がフランス語は数の数えられない言葉だ
    Weblog: ガーター亭別館
    Tracked: 2005-07-18 18:58

    都知事発言
    Excerpt: 今東京都知事の発言が物議をかもしていますが私はあまり頓着しません。理由は?自分の母国語ではないこと。ゆえにこの件については傍観者。?スイスでは80をhuitanteという(らしい)。フランスでは4×2..
    Weblog: 海辺で気まま日記
    Tracked: 2005-07-28 15:50

    「フランス語は数が勘定できない」裁判の判決
    Excerpt: 2005年7月15日に書いた「都知事「フランス語は国際語失格」発言」の続報が今になってようやくである。 2004年10月に石原慎太郎都知事がフランス語に対し物議を醸したら、2005年7月にフランス語..
    Weblog: じブんログ
    Tracked: 2007-12-15 22:05